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個人的な問題は社会的・政治的な問題

ライフワーク
SACHIKOISM

Lifework

今までの活動

私は幼児教育を専攻し幼稚園に11年程勤めました。その後仕事を辞め、二人の子どもの手を引いて公民館活動、女のスペースやCAPの活動を始めました。
「DV」や「性暴力」「虐待」という言葉は、今では子どもも口にする一般的な言葉になっています。でも25年前、当時の社会にはその言葉も概念もありませんでした。家庭の中で命の危険を感じるほど殴られていてもそれは夫婦げんかであり、激しい体罰もしつけでしかなかったのです。DV被害は若い人だけではありません。60代、70代の人も相談に来られます。夫からだけでなく息子や娘からの暴力もあります。心的外傷の回復と自立には大変長い時間と資源が必要になります。
また、CAP活動の中で、いじめで苦しんでいる子、虐待を受けている子、障がいがあるということだけで差別されている子、その後遺症で家から出ることが困難な若者たちに出会ってきました。その人たちの多くが「仕方がないんだ」「私が悪いから」「自分さえ我慢すれば」と自分を責め、諦めています。
私はこうした人たちに出会うたび、これは個人の問題ではなく社会、政治の問題だと思ってきました。効率と成果が求められ、経済が優先され、小さく弱く優しい人たちが追いやられていく仕組みに、憤りを感じてきました。

女のスペース・にいがた

女のスペース・にいがたは、暴力や差別に苦しむ女性に寄り添い、問題解決を目指す団体です。配偶者や恋人からの暴力(DV)をはじめ、人権侵害から女性を救うための活動は多岐に渡ります。 悩みを持つ女性からの相談機関です。暴力から身を守るための一時シェルター運営や、行政窓 口・家庭裁判所などへの同行、女性への暴力や人権侵害についての講座主催など。それぞれの悩みに真摯に向き合い、相談者自身が解決へ歩み 出すことに寄り添います。 スタッフは全員が女性。1994年の開設時からのメンバーも多く、チームワークを活かして女性の尊厳を守るために活動しています。プライ バシーも十全に守られるため、安心して来所出来ます

CAP

CAPとはChild Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の頭文字をとったもので、子どもたちがいじめ、痴漢、誘拐、虐待、性暴力といったさまざまな暴力から自分を守るための人権教育プログラムです。

子どもを対象にしたプログラム(子どもワークショップ)では、就学前、小学生、中学生、障がいのある子、児童養護施設の子どもたちにそれ ぞれ発達段階にふさわしい寸劇歌、人形劇、討論などを盛り込んで、子どもを怖がらせることなく暴力防止の具体的対処法を教えます。

従来の「~してはいけません」式の危険防止教育とは根本的に異なり、「~することができるよ」と身を守るための行動選択を練習します。安 心、自信、自由の人権を子どもたちに繰り返し伝えることで、全ての子どもたちが本来持っている「生きる力」を引き出すプログラムです。

学校や保育園・幼稚園をキーステーションとして、子ども・教職員・保護者に研修ワークショップを提供します。

私の願い

私は一人ひとりの人権が尊重される社会を願います。虐待やDVのない家庭、体罰やいじめのない学校、人と違うことで差別や偏見を持って扱われない社会、孤独の中で死んでいくことのない社会、誰もが価値ある存在として扱われることを心から願います。
大切な人権が侵害されたら、たとえ誰であっても「NO」いやと言っていいということ、「GO」逃げてもいいこと、一人で悩まないで「TEL」相談しようと伝えていきたいのです。
暴力からは何も生まれません。幼い子が虐待を受けたら人間の根幹を傷つけられます。殴られて育った子どもは殴ることを覚えます。DVの中で育てば人を支配することを学びます。暴力でなく大切にされて育てば、おとなになったら人を大切にすることを学びます。

25年の市民活動は私のライフワークです。議員になった今、この活動から得た知識と手法と仲間とネットワークは私の土台となって私の活動を しっかりと支えてくれると思っています。
一人ひとりが大切にされる社会の実現のために。

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